入院1日目 腎生検 検査〜安静解除まで

生検をする部屋へ移ってベッドに横になったら、まずは点滴をするためのルートを取る。血管がスルスルと逃げるらしく刺すこと3度目でやっと成功。

次に明日の朝までトイレに行けないので膀胱留置カテーテルを入れる。これが恥ずかしいやら、痛いやら、違和感やらで辛かった。そしてその上からオムツ。いろいろと初めての体験。

本当は着替えの段階で履いておくはずだったらしいが、看護師さんがすっかり忘れていたらしく、この段階で弾性ストッキングを履かせてくれる。

心電図モニターをペタペタ貼ったら検査の準備完了。

外来で診てくれている主治医は女性の医師だが、検査は男性の医師２名で対応してくれることになった。

腎生検は局所麻酔下で行うが、パニックを起こして動いたら危ないので、リラックスするため検査前にアタラックスPとアトロピンの筋肉注射をする。これが結構痛い。点滴からは止血剤、抗生剤が流れている。

さて、いよいよ生検。うつ伏せになり、穿刺部を安定させるためにお腹の下にタオルを置く。術衣をはがされて背中丸見え状態に。エコーで下見。あれ？あれ？と。エコーの調子が悪いらしく、中断してMEさん呼び出し。MEさんがちょいちょいっといじるとすぐに復活し検査再開。エコーで下見して印をつける。穿刺部を含めかなり広範囲をイソジンで拭い、ドレープで覆う。

まずは表面の麻酔。歯の治療をするときのような感じで感覚が無くなる。いよいよ生検針を刺していく。ググッと押されるような感触がなんとも言えなく気持ち悪いが、痛みは全く感じない。医師が「息を止めて！」と合図をするので呼吸を合わせて息を止める。バチン！という音がして、１箇所目のサンプル採取終了。これを計3回行った。

見た目にもいいサンプルが取れたらしく生検終了。医師1人は検体を持って検査科へ走り、もう1人の医師が止血のための処置を。処置というか、穿刺したところに体重をかけてグッと抑え続ける。なるほど、これは男性のパワーが必要だ。10分くらい経過したか、手を離して止血されている事を確認したら、次は仰向けの状態にするため4人がかりで体をひっくり返す。力を入れると出血するので、体を委ねるよう言われる。「せーの！」でクルッと向きが変わる。素晴らしいチームワーク。

仰向けの状態になったら、穿刺した所に砂嚢が置かれて、数時間自分の体重を使って圧迫止血。突然モニターのアラームが鳴り始め「血圧低下！」と看護師さんが言う。医師が点滴全開にするよう指示を出し「いま血圧が70台まで下がっているけど、気分悪いですか？」と聞かれ「特に何も変わらない」と答えた途端、お風呂でのぼせた時のように目の前が白くなりはじめる。ただ、点滴のおかげなのか、ものの数分で回復しアラームも鳴り止んだ。医師が長時間お腹を圧迫していたので、迷走神経反射を起こしたのかもと説明してくれる。大きなトラブルでなくて良かった。

安静度は、生検を行った側の足を動かしてはいけない数時間、その後は基本仰向けで朝までとなる。

生検後は気疲れからか、痛み止めが効いているからか、ぐっすりと眠ってしまった。18時になり夕食が運ばれて来る。おにぎり食にしてくれたが、おかずは普通に皿に盛られお魚が出てきた。

看護師さんが介助して食べさせてくれるが、目の離せない患者がいるだろうにと申し訳ない気持ちになる。夫に早く来るようメールする。半分以上食べ終わった頃にやっと夫到着。介助してもらい完食。

夫とおしゃべりしていて、気がついたら砂嚢解除、足の動きも解禁の時間に。帰る前にテレビや携帯の充電器などのセッティングをしてもらう。

夫が帰った後は眠ったり起きたりをくり返す。朝まで長い。飛行機のエコノミークラスで長距離移動するときの感覚と似ていて、どこと無く窮屈でしっかりと休まらない。

2時頃看護師さんが点滴の交換に来た時に目が覚める。痛みはないか聞かれたので、刺したところが痛むことはないが、腰が痛いと伝えると痛み止め使ってみるかと言われたので、使ってみることにした。痛み止めの点滴を繋ぐとスーっと眠くなり、気がついたら朝になっていた。痛み止め素晴らしい。

8時に朝食配膳されたが、看護師さんから「先生は8時30分頃には来ると思うので、起きられるようになってからゆっくり食べたいですよね。お部屋に取って起きますね。あと少し！」と励まされる。しかし、9時を過ぎても先生一向に現れず🌀　医師の判断なしで安静解除するわけにいかず、看護師さん達も私が気の毒だとイライラし始める。こんな日に限って先生来ない💢と廊下で看護師さん達が話しているのが聞こえる。9時15分頃、やっと先生到着し安静解除宣言！！

膀胱留置カテーテルも抜いてもらいスッキリ✨

長い長い腎生検の1日が終わった🎊